何か撮りに行きたいなとは思いつつ、梅雨入りで全く晴れ間のなかった関東地方。この時期だからこそ撮れる景色もピックアップしてみたものの、いざ本当に濡れながら撮るかと言えば、なかなかそんな風にもいかずでして。
そんな中、ようやく晴れ間に恵まれました。こういう日は朝からウキウキしますよね。仕事の段取りを早々に終えて、今日は少し散策に出よう。仕事支度を整えて自宅の玄関を閉める頃には、そんなことで頭がいっぱいになっていました。
さて、後は向かう先です。この時期の候補として定番ではありますが、やはり鎌倉が魅力的に映ります。しばらく訪れていないことが、最後に背中を押す結果となりました。ちなみに鎌倉まで目黒界隈からだと時間にして約1時間10分ほど。正直スカイツリーなどを見に行くとの時間的には変わらないんですよね。ということで、いざ鎌倉へ。
まずは北鎌倉からが定番?明月院散策
- Nikon D810/TAMRON SP70-200mm F2.8 Di VC USD
- 200mm/f3.2/ISO 200/1/800秒
すっかり鎌倉駅まで行くつもりで乗り込んだ湘南新宿ライン。ただ、電車内で鎌倉の情報をあれこれ見ていると、前回の鎌倉散策の際は北鎌倉で降りて歩いて回ったんだということを思い出しました。ワタシ、てっきりあじさい寺って「長谷寺」の事だと思いこんでたんですが、実際あじさい寺と呼ばれているのは北鎌倉にある「明月院」でした。その事に気づけただけでもラッキー。ということで早速北鎌倉下車で明月院を目指すことに。
ただまぁ、平日だと言うのにものすごい人です。少し出発が遅くなったこともあって、到着したお昼前には、あじさいを見ようという人の波に揉まれる結果となりました。
- Nikon D810/TAMRON SP70-200mm F2.8 Di VC USD
- 70mm/f3.2/ISO 200/1/500秒
よく見る石階段の参道です。ここ、人がいなくなることあるんでしょうかね・・・。当たり前のように人の波は途切れません。インスタなんかで見る誰もいない参道の写真、みんなどうやって撮ってるんだろうかと頭を悩ませます。一日いてもずっとこんな感じの気がしますが、思いがけない瞬間があるのでしょうかね。
- Nikon D810/TAMRON SP70-200mm F2.8 Di VC USD
- 200mm/f3.2/ISO 200/1/2000秒
園内には花菖蒲が咲きほこる内庭があります。ただ、時期的に花菖蒲は見頃が終わっていたので残念でした。ちなみに、この内庭に入るためには寄付という名目で別途300円ほどかかりますので小銭を用意しておいた方がいいですよ。
- Nikon D810/TAMRON SP70-200mm F2.8 Di VC USD
- 190mm/f3.2/ISO 200/1/320秒
さて、本命の紫陽花はといいますと、これが久々に撮ってみて難しいなというのが正直なところでした。いつものことながら撮影現場で感じることの少ないワタシなので、自身で撮影したものを見返していて思ったんですが、被写界深度をどうあわせていけばいいのかが分かってない感じです。この日は絞りはF値3.2を基本に5.6と8あたりを切り分けながら撮影してみたんですが、F3.2だと花のひとつの塊も上手く表現できないことが多く、背景もボケすぎてしまって、どうにもしっくりこない感じになってしまってました。ただ、少し絞って撮影すると、今度は葉の印象が強すぎ、ワタシが思っている感じには全くなりませんでした。そういう意味ではガクアジサイの方が絵になりやすく、どうしてもそちらを撮りがちになってしまいますね。
- Nikon D810/TAMRON SP70-200mm F2.8 Di VC USD
- 200mm/f3.2/ISO 200/1/400秒
- Nikon D810/TAMRON SP70-200mm F2.8 Di VC USD
- 200mm/f3.2/ISO 200/1/640秒
雨の日であれば順光でしっとりとした雰囲気を出しながらの撮影がいいのでしょうが、この日のように晴れ間が出ている時は、やはり少し逆光気味に光が少し抜けた感じの被写体を探す方が、花自体が綺麗に撮影できる気がします。雰囲気でますしね。
いやぁ、それにしても混んでた、そんな一枚。どこに行っても人が多く、結局、本堂からの借景も見ず仕舞いでした。結構並んでましたからね。
歩いて鎌倉駅まで向かう道中
- Nikon D810/TAMRON SP70-200mm F2.8 Di VC USD
- 200mm/f3.2/ISO 200/1/1600秒
明月院を後に、鎌倉駅を目指します。周辺には寺院も多く、見て回るポイントは多そうなんですが、とりあえず長谷寺を目指したいので、道中で紫陽花の撮影をしつつ、なるべく寄り道なしで進むことにしました。
- Nikon D810/TAMRON SP70-200mm F2.8 Di VC USD
- 105mm/f3.2/ISO 200/1/800秒
ホント、この時期の鎌倉は紫陽花に溢れています。
- Nikon D810/TAMRON SP70-200mm F2.8 Di VC USD
- 122mm/f3.2/ISO 200/1/1600秒
雨の鎌倉も紫陽花と共に素敵なんでしょうが、こういった天気のいい日に初夏の雰囲気的なものを感じながらの散策も非常に楽しいですよ。なんだろう、小さい頃の夏休みに遊びに行っていた、祖父の家を思い出します。
- Nikon D810/TAMRON SP70-200mm F2.8 Di VC USD
- 200mm/f3.2/ISO 200/1/500秒
県道から寺院などの裏手にあたる抜け道に入り道なりに歩くと、紫陽花に彩られた景色を見ることができます。往来する人も少なく、紫陽花を見ながら撮りながら、ゆっくり歩くことができましたよ。ただ、しばらく歩くと、
- Nikon D810/TAMRON SP70-200mm F2.8 Di VC USD
- 70mm/f3.2/ISO 200/1/250秒
こういった完全に野草と化した紫陽花が似合う山道っぽいところになっちゃいますけど、笑。この周辺は、もう少し暑く日差しも強くなってきたら非常に良い雰囲気になると思うので、またそんなタイミングで訪れたいなと思います。
- Nikon D810/TAMRON SP70-200mm F2.8 Di VC USD
- 70mm/f3.2/ISO 200/1/6400秒
車も通らないので、写真を撮りながらゆっくり歩くにはいい小径でした。
その後、長谷寺に向かいました、が・・・
北鎌倉混んでたな、なんて思ってましたが、鎌倉はそんなものではありませんでした。いや、この時期の鎌倉をなめてました。先にこちらに来るべきだったんですね。お昼も過ぎるとこの人です。写真撮ってたら乗れないんじゃないの、これ?
- Nikon D810/TAMRON SP70-200mm F2.8 Di VC USD
- 70mm/f3.2/ISO 200/1/3200秒
江ノ島電鉄の長谷駅で下車し、一度は長谷寺を目指しましたが、あじさいの小径は約1時間待ちで整理券を配っていました。時間的に厳しくなってしまうので泣く泣く諦め、鎌倉駅まで散策しながら帰るのもいいかと、そんな思いで歩きはじめました。
ですが、なかなかいい感じの小径にもあたらず、その上なるべく線路沿いを歩いて戻ることも困難となり、結局は由比ヶ浜から江ノ電で鎌倉に戻ることになります。実は後から調べたんですが、長谷駅より更に江ノ島側に行けば、紫陽花と江ノ電を撮れるポイントなどがあったようです。先に調べとけばよかったな・・・。前回訪れた時は偶然そういった場所に出られたので、今回も何となく行けるかと思ってましたが甘かったようです。
そうだ、鎌倉へ行こう
何となくふらりと立ち寄った鎌倉ですが、今回それほどメインどころを訪れてないとは言え、非常に楽しめました。寺院に限らず、ちょっとした軒先などにも古都の雰囲気を感じることができますよ。
また、今回は紫陽花関係なく雰囲気の良い場所を幾つかピックアップできたので、時間帯やシーズンをずらしながら今後も鎌倉を訪れてみたいと思います。