涼し気な川の景色が見たかったので妹夫婦に相談したところ、割と近くに滑川渓谷というところがあるよと教えてもらいました。
愛媛県南予にある滑床渓谷は聞いたことも行ったこともあったのですが、滑川渓谷は初めて聞く場所でしたね。ほう、こんなところがあったとは。
ということで、今回は滑川渓谷に行ってみることにしました。
愛媛県東温市 滑川渓谷
松山方面からは11号線をそのまま進み、桜三里を右折して山道を行くルート。
松山市駅あたりからであれば約35kmほどですね。小一時間といったところでしょうか。
滑川渓谷に駐車場はありますが、5〜6台しか停められない印象でした。
そこからすぐ滑川渓流ハウスとトイレなどがあり、そこから渓流が1Kmほど続いているようです。飲み物などが買えるところはありませんので、事前に用意しておきましょう。
いつものことながら周辺の説明的な写真を撮影してなかったので、いきなり渓谷スタート的な写真となります、笑。
実際暑いですし汗は流れ落ちますが、なんとも心地よい森林の空気感と水の音。随分涼しく感じます。
一枚岩「ナメラ」の川床を流れる清流
滑川渓谷の特徴は、ナメラと呼ばれる一枚岩の川床を流れる清流です。
高低差の緩やかな滑川渓谷は、この清流によってナメラが長い年月をかけ少しずつ侵食され、幻想的な景色を創り出しています。
うん、そうそう、今回はまさにこんな景色に出会いたかったんですよね。
もうね、歩きはじめから大満足です。
右手に見える崖は地層になってそうですが、どちらかというと大きな岩の塊なんですよね。足元は水に侵食されて、こういった形になってるんでしょうかね。
高低差も緩やかで、整備された遊歩道
先程も少し触れましたが、基本的に高低差も緩やかで遊歩道もしっかり整備されているので、子供連れでも十分楽しめます。今回は5歳になる甥を連れて行きましたが、ワーワー言いながら登ってました、笑。
この日は水量も少なく、水辺をずっと歩くことも可能でしたが、まさかこんな状況のところだとは知らず、濡れて良しな靴ではなかったので残念でした。もっと水遊びしながら登れたんだなぁと、次からはそんな準備をしていればもっと楽しそうですよね。
途中、清流で顔の汗を拭いながら上流を目指します。
本当に汗だくなんですけど気持ちいいんですよね。
滑川渓谷 奥の滝/龍の腹
滑川渓谷の最深部である「龍の腹」と呼ばれる場所。その奥には「奥の滝」も見えます。
オーバーハングした岩が大迫力です。
もう少し水量があれば綺麗に撮れたんでしょうけど、この日はこのくらいのチョロチョロっとした滝でした。この滝自体の迫力はありませんが、この場所全体の存在感には圧倒されます。
木々の隙間から差し込む光と水の音に癒やされます。この場所、いつまでもいられますね。お弁当持ってくればよかった、笑。
ホント、一人で来ていたらずっと撮ってただろうなと。もっと時間かけていろいろと試しながら撮影できればよかったんですが、まぁ今回は場所を知れただけでも十分です。
スケール感が掴みづらいでしょうけど、これ、本当に周辺の岩が驚くほどの迫力なんですよ。しょぼく見える滝だって、実は
こんな感じですからね。周りの岩の迫力が分かってもらえると思います。
龍の腹とはよく言ったもんです。
龍が這っているようにも見えますが、ずっとここにいると、なんだか龍に飲み込まれて腹の中にいるような感覚にさえなります。
それにしても、腹が減ったが喉も乾いた。
減量中のボクサーのように、最後は水のことしか考えられなくなってましたね、笑。
夏場、滑川渓谷に行ってみて
予備知識がほとんどなかったので、何となく訪れた滑川渓谷。
水遊びができる服装や着替えなどがあれば、もっと楽しめたと思います。
また、靴も水に濡れて良いものであればもっと気持ちよかったと思います。
ただ、水辺も歩く際には苔で滑る所もあるので、滑り止めがしっかりついていたり、ビーチサンダルとかではなく、しっかりホールドできるタイプの履物の方が良いかもしれません。スニーカーをひとつ濡れてもいい形で持って行き、素足で履くのが良さそうですね。
それから、飲み物やお弁当などもあれば最高です。
その際、ゴミは必ず持ち帰りましょうね。この場所が台無しになりますから。
アクセスは公共交通機関でも可能
こういった場所って、車でなければなかなか行けず、観光のついでで訪れるのは難しい場合も多いですよね。でも、この滑川渓谷は、こうしたローカルな渓谷にしては珍しく、すぐ近くのエリアまでバスで来られるようです。
参考までにバスの時刻表も貼っておきます。
ちなみにバス経路は、GoogleMapの経路検索では出てきませんでした。
横河原駅は伊予鉄道の横河原線の終点ですので、松山市内からであればアクセスも簡単です。こういった箇所に公共交通機関で行けるのはいいですね。
最後に
実際、準備不足感は否めませんが、それでも十分に楽しかったです。
この滑川渓谷、やわらかい新緑が美しい春、深緑の森とのコントラストが映える夏、真っ赤に染まる紅葉の秋、辺り一面を白に染める冬と、四季を通してどの季節も素晴らしい景色を楽しめるようです。
ワタシもまた季節を変え、この場所を訪れたいですね。
皆さんも、時の流れが作り出した愛媛の絶景、見に行ってみませんか?