日本のウユニ塩湖と称して各旅行メディアやキュレーションサイトなどで紹介され、瞬く間に拡散した千葉県は木更津市の江川海岸。
海の中へと続く電柱が、対岸の工場群とも相まって不思議な景観を作り出し、多くのカメラマンやインスタグラマーに人気の場所でした。
ワタシも昨年の2018年7月に初めて訪れ、先日ようやくエントリーができた場所。
次回は風の弱い日に幻想的な風景が撮りたいな、なんて思ってました。
そんな思い、願いも、もう叶いません。
知人からInstagram経由で江川海岸の電柱が撤去されたことを教わりました。
いつかは撤去されるだろうと思いながらも、どこか遠い未来のことだと勝手に思い込んでいたんですよね。
もう既に、海へと続く電柱がないことは分かっています。
ただ、そんな状況を自分の目で確かめたくて、千葉県木更津の江川海岸に足を運んでみました。
今回は、そんなお話です。
撤去された海中電柱
実際に訪れた現地です。
そこにはもう、海中電柱を見ることができませんでした。
かろうじて手前に一本残っています。
沖合にもそれらしきものが見えますが、それが電柱の残骸なのか漁のためのものなのかは確認できません。
この景観から電柱は姿を消しました。
もう、あの幻想的で不思議な雰囲気の光景を見ることはできません。
2019年 台風15号の影響もあったのでは・・・
本来であれば漁業関係者に話を聞き、きちんとした経緯など掲載できれば良いのでしょうが、そんな連絡ばかりであっては逆にご迷惑がかかってしまうので、今回は写真でその現状を伝えるだけにします。
2019年9月に発生した台風15号。
関東地方に上陸した台風では観測史上最強クラスの勢力で、千葉県を中心に大きな被害をもたらしました。
ほんとに、小屋飛んじゃってます。。。
場所によっては未だに停電復旧すらしていない場所があるとも聞きます。
普段はそんな痛みを知らず生活をしているので、こうしたものを見ると被害の大きさを痛感します。
お隣の久津間海岸の電柱は健在
お隣の久津間海岸の電柱は、いまだ健在でした。
せっかくなんで近くまで行ってみました。
見た目のいい時間帯ではなく、電柱がまだあるよっていうレポート的な写真で大変恐縮です。
最後に
ワタシがこの千葉の江川海岸を訪れることが出来たのは、2018年7月15日。
それまで所有していた車を手放すことになり、少し離れた撮影場所に行きづらくなる状況となりました。
その際に、行こうと思いつつ行けていないような思い残しのある撮影場所へ行ってみようと、季節や波の状況など考えず唐突に訪れました。
自分の中ではあまりいい感じに撮影できなかったので、また次回にと思いブログへのエントリーもかなり遅れての事となりました。
場合によっては次回以降うまく撮影できた時にあわせて掲載すれば良いかなと思っていたくらいで。
ただ、写真として自分が思い描いていたイメージのように撮れなかっただけで、海の中に立ち、工場群へと続く電柱が作り出す光景は、驚くほど不思議でありながらも、どこかしらノスタルジックな印象を与えるものであり、たくさんの人を惹きつけているのがわかる場所だなと思っていました。
電柱はなくなってしまいましたが、皆の心にこの場所が残っていることは間違いありません。
ワタシも、あの景色を覚えています。