お散歩カメラの件のせいで、欲しい熱再燃中のNikon Df、実は発売当初より欲しいなと思っていましたし、当然のように現在使っているボディであるD810を購入する際も、最後の最後まで迷っていました。
⇒ なかなか踏ん切りがつかない新ボディ。ワタシがあれこれ悩んでいるワケ
実際に価格がもう少し安ければ、間違いなく購入に踏み切っていたと思います。「Nikonが好き」という感覚のニコンユーザーで、このNikon Dfが欲しくないという人はいないんじゃないかな。それくらいニコンユーザーの心を鷲掴みにしていると思います。かつてAppleユーザーの心を鷲掴みにした、20th Anniversary Macintoshのように。
販売開始から4年半
2013年11月に発売となったNikon Df、その鮮烈なデビューから既に4年半の刻が過ぎています。当時のハイエンドモデルであるD4と同じイメージセンサーを搭載したハイスペック機としてリリースされたDfですが、時代の流れと共にそのスペックも物足りなさを感じるものとなっています。
ただ、そういったスペックのみで語れないモノの良さがDfにはあります。
Nikon Df の魅力
恐らく最大の魅力はその「所有感」なのではないでしょうか。これほどメンズの心を鷲掴みにする商品は、それほど多くないと思います。機械らしくメカっぽく、それでいてコンパクトでスペックもやや盛れているこのカメラは、強くオンリーワン感を味わうことのできる、所有感を満たしてくれるモノだと思います。
操る愉しさを実感できる直感的なダイヤル操作
写真を撮る楽しみを改めて味わって欲しい、という思いで作られたと言われるDf。自分自身がカメラという道具を使って撮影するという喜び、そんな感情を形にしたようなDfは、見て触って撮ってみて、そして所有するという喜びを満たしてくれるカメラだと思います。自分だけの写真表現をするための露出制御において、そのカメラ設定を常時視認するためにメカニカルダイヤル主体の操作系に戻したことも、その思いの強さからでしょう。この辺りは、開発者のこだわりをものすごく感じる部分ですよね。
隅々まで配慮の行き届いた精緻なデザインのDfを手にしたとき、あなたはカメラが紛れもなく精密機械であるということを再認識するでしょう。そのボディーは、どこにでも気軽に携行できるよう、小さく、軽く、しかも堅牢。
動画機能などを省き写真を撮ることだけに特化し、Nikonのフルサイズ一眼レフカメラの中で最小・最軽量を実現したことは、常にハイスペックカメラを携帯するには嬉しい内容です。以前エントリーしましたが、ワタシが今使用している機材は図体ばかり大きくなって、手軽さと言う面においてはマイナスポイントが目立ち、持って出かける楽しさは皆無で、腰が重くなる一つの要因になってしまっていますからね。
⇒ もっと気軽にカメラを持って出掛けたいのに、図体が大きくなりすぎたワタシの機材。。。
「f」の文字に込められたニコンの思い
このNikon Df、当初のターゲット想定の際、最初に無視をする人、つまり相手にしない人から決めたという逸話があります。プロが使う分野やコスト重視な層を排除したりと、どちらかというとマニアよりになってしまいがちな感がありますが、そのコンセプトを見事に具現化しつつプロのカメラマンも欲しがる一品に仕上げたのはさすがとしか言いようがありません。その時の開発者のインタビュー記事がありましたので、一部抜粋して引用させていただきます。
Dfのコンセプト。ニコンのDNA
(前略)花鳥風月を撮って、旅行で使う、それから機材好きのカメラマニアや小金持ちの方。価格が高くなるのはわかっていましたので、そういう方々をターゲットにすると。スナップ系写真家層や日頃忙しい写真家の作品作り…自分の作品はこのカメラで撮る、食べるために仕事上仕方がなく便利なD3で大量に撮るのですけど、そうじゃない作品を作品展に出される人には、このカメラでいいんじゃないの、という方をターゲットに狙いました。
Webカメラマン/
祝!ニコン創立100周年ニコンDf開発者インタビュー 再掲!(前編)
いや、実際すばらしいの一言。
Nikon Df、もはや買うしかない?
実際、ニコン100周年記念として発表されるのではないかと噂されていたDf後継機。それの流れ、今となっては「Dfはそれほど売れなかったので後継機の開発は難しい」なんてことを一部では言われているようです。ですが、逆にそれが本当なのであれば、発売から4年半経っている今であってもDfを買う理由にはなります。
デジタルカメラは、どうしても新しいものの方が性能が良くなることはもちろん、イメージセンサーにせよ画素数にせよ、ボディに関してはその性能が全てとなります。それに加え、デジタルカメラ特有であるタッチパネルを採用したチルト液晶やバリアングル液晶などを採用したモデルが登場したりという、撮影方法そのものにも影響を与えるカメラとしての進化は、圧倒的性能差として表面化します。
実際ワタシは普段D810を使っています。これはこれで素晴らしいカメラだと思っていても、先日の撮影会のような形で後継機であるD850を触った瞬間、もうどうしても新しいものの方が欲しいと言う気持ちになりましたし、D810では撮れないものがあるような気さえしてきました。もしD810の後継機が未だに発売されていなかったら、ワタシとしては今のこのD810で十分に満足していたに違いないのに、です。本当に不思議なもんですよね。
そんな思いがあるので、先程言ったように、もしDfに後継機が出ないのであれば、これはこれで持ち続ける価値があるのではないかと、今からでも買って損はないのではないかとそんな風に思うわけです。ワタシにとっては、気になる点があるとすればイメージセンサーよりも1620万画素というその画素数の方でしょうし、それも街撮りをベースに考えているので決定的な問題にはないかなと。画素数は多いに越したことはないんですけどね。
Nikon Df、ワタシがすぐに手を出せない理由
問題がないわけではないんです、そう、お値段です。未だに中古価格でさえ14〜16万ほどするDf。新品のD750が15万ほどで買える状況の現状で、なかなかサラッと買える金額ではありません。お金があり余っていれば何の問題もないんですが、ワタシのような貧乏人にとってカメラ趣味というのは、時にこういった辛いことが多くなってきたりするものです。。。苦笑
ということで、もう少しだけ様子を見ながら値下がりも期待しながら、後継機の噂が出ないことを願いながら、笑。そんな時間をもう少し過ごしながら考えたいと思います。いやぁ、本当は今すぐにでも欲しいんですけど。